ひきこもりが回復するまで①~混乱期の過ごし方~【Vol.23】

ひきこもりの状態にも、段階があります。その段階に応じて、適切な関わりをすること、焦らずに丁寧な関わりを続けていくことが、回復の近道だと考えています。

今回お話していくテーマは、ひきこもりからの回復プロセスのページで紹介している内容を含んでおりますので、まずは、こちらのページをご覧になっていただいた上で、お読み下さい。

 

ひきこもり状態の第一段階は、「混乱期」と言われる期間です。

この時期のご本人は、自分の部屋にこもり、家族とのコミュニケーションを絶ってしまったり、昼夜逆転をして、生活リズムが乱れたりするなど、ご家族から見ると、ひきこもり状態に至る前の様子とは大きく変化した(悪化した)と感じられる時期です。

 

ご家族として、ご本人のことを心配するあまりに、「これからどうするの?」「何がしたいの?」等と、声を掛けてしまいがちです。

 

ここで注意していただきたいことは、目に見える姿や態度だけが、ご本人のありのままの状態を表しているわけではない、ということです。

 

混乱期は、ご家族もご本人の変化に混乱しますが、ご本人もまた自身の置かれている状況が理解できず、動こうという思いがあったとしても、現実的に就労や就学等へ向かっていくような動きができず、混乱期という名の通り、気持ち的にも落ち着かない生活が続きます。

不安でいっぱいになり、身動きが取れず、部屋にとどまるしかないといったような状態になりますので、混乱してしまうのも当然のことだと思いますし、ご本人にとっても、ご家族にとっても、つらく苦しい時期です。

 

ご家族や周囲にいる方が、混乱期にできることは、まず「突然の出来事が起きて、脳の理解が追い付かずに、気持ちばかり先行してしまって、自分も本人も混乱しているかもしれない」という状況を受け止めること。
その上でご本人の様子を見て、今何をすることが必要なのか、ご家族が一度深呼吸をして、落ち着いて考えることができると、次の第二段階へ繋がっていきやすいように思います。

思いもよらない状況に陥り、自分たちだけでは整理をしていくことも難しいため、この段階で、ご家族が相談機関に繋がることをお勧めしています。

その方のペースやタイミング、エネルギーのたまり具合等によっても状況は異なりますので、混乱期がどのくらい続くのかは断定できませんが、ご家族やその時に動ける方が相談に繋がることが、ひきこもり状態からの回復に向けた第一歩になると考えています。

 

センターへ来所していただく面談や、居住地域への出張相談も、随時行っています。
まずは、お気軽にお問い合わせください。