聴く姿勢を整える~オウム返し~【Vol.22】

前回のコラム(Vol.21)では、うなずきやあいづちをしながら話を聴いていくことについて、お伝えしました。

今回も、聴く姿勢を整えるためのポイントについて、お伝えしていきます。

 

うなずきやあいづちをすることに慣れたら、今度は何か言葉を掛けたいと思われることもあるかもしれません。

言葉を掛けるときのポイントは、オウム返しです。

ご本人から出た言葉が、ご家族にとって受け取りにくいネガティブな感情であったとしても、深く考えずに、相手の言葉をただそのままなぞって返すだけで大丈夫です。

例えば、「イライラするなあ」と話されたとしたら、「そうなんだ、イライラするんだ」と返す、といった感じです。


本人の言葉をそのまま返すことによって、話し相手が本人の鏡となり、本人が客観的に自分のことを見るきっかけとなります。

 

うなずき・あいづち・オウム返しという3つのポイントを意識して、コミュニケーションを取っていくと、本人は、聴いてもらえているという安心感が得られます。また、口論になりにくいというメリットがあるため、家族の中でぶつかり合うことが減り、徐々にコミュニケーションが深まっていくかと思います。

 

この方法は、ご家族間に限らず、対人関係全般においても、有効です。

簡単そうに見えますが、実際に3つのポイントを意識してコミュニケーションを取ろうとすると、慣れるまでは難しいかもしれません。
一番近くにいて、ご本人のことを心配しているご家族は、特にご本人の言葉や感情、態度に引っ張られてしまいやすいためです。

 

コミュニケーションを取るにあたって、注意が必要な点があります。
それは、出だしの言葉です。

ご家族としての感情が入ってしまうと、「でも・・・」「どうせ・・・」などの否定の言葉から始まってしまいがちです。

このような否定の言葉から会話が始まってしまうと、ご本人の気持ちとしては、自分の中にある感情や、勇気を出して話しかけた行動までも否定されたと感じてしまい、今後コミュニケーションを深めることが難しくなる可能性もあります。

ぜひ、否定の言葉から会話を始めるのではなく、うなずき・あいづちを用いながら、一旦ご本人の気持ちを受け止め、その言葉のまま返してみるということを試してみてください。

 

 

「自分たちの関わり方が心配」「コミュニケーションが深まるって、具体的にはどういうこと?」など、ご本人、ご家族の状況に応じた対応に関する相談をご希望される場合には、ぜひご連絡ください。

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