目的に合った支援機関につながる【Vol.2】
「ひきこもり」と一言で言っても、一人ひとりひきこもり状態となった背景や状況は異なります。
そして、これからどのような生活をしていきたいかも違います。
ひきこもって働いていないから、ハローワークに行って仕事を探せばいい…という考えは早急です。
ひきこもっていることには意味があり、多くの方が「進みたいけど進めない」という心理的な葛藤を抱えています。
ひきこもりの意味を大切にし、葛藤が少しでも和らぐ、自分にとってのサポートとなる支援先を選ぶことが大切かと思います。
例えば、ひきこもり状況が続き、気持ちの落ち込みが激しい、パニックになる、眠れない、など、心身に不調が現れ、ゆっくり休んでエネルギーを貯めることが難しければ、医療機関にかかり、症状を和らげていくことがよいかもしれません。
症状の緩和が目的ですので、通院=ひきこもりの解消ではありませんが、症状に悩まされる時間が減り、その分、毎日の生活で今よりも少し、動ける時間が増えるかもしれません。
あるいは、医療的な疾患が背景にあり、ひきこもり状態になっている場合は解決につながるかもしれません。
逆に医療の対象となる疾患、症状がない方とっては医療受診をしても解決につながりにくいということになります。
気持ちが混乱して、どうしたらよいかわからない時、不安や心配で前に進みたくても進めない時、などは心理カウンセリングを利用してみるのもよいかもしれません。
まずはご家族から、ご本人への関わり方を考えていくために、カウンセリングを受け始める方も多くいらっしゃるようです。
もう一度社会につながろうと、動きはじめる時もいくつかの道があります。
仕事に就きたい、居場所が欲しい…。
仕事に就くためのサポートはハローワークだけではありません。年齢や、地域によって利用できる就労サポートは様々です。
スモールステップで…ということで福祉の就労移行支援サービスを利用する方もいらっしゃいます。
ご家族からの相談では、ご本人のひきこもりの不安…のはずが、よくよく整理してみると、親の介護の心配だったということもよくあります。
その時は、そのことの負担を軽くするサービスを利用することが先かもしれません。
選んだ先が、今の自分の目的に合わなかったとしても、そのこと自体が、もうすでに自分が動き出せている証拠です。
なかなか、自分では自分の状況が整理しにくい。ご家族としても今の状況をどうしたら良いかわからないということも多いかと思います。
ひきこもり支援センターでは、ご本人やご家族のお話を伺いながら、今の状況の整理や、つながるまでのお手伝いしています。
まずは一度お問い合わせください。
お待ちしております。