Vol.19 関わり方の基本③ 雑談・日常会話

コラムVol.17Vol.18では、関わり方の基本①、②をご提案させていただきました。

今後の不安等には触れず、あいさつや日常の中でのつぶやきを続けていることで、家庭内の雰囲気や本人との関係性に良い変化が見られることがあります。

ここで挙げている「良い変化」とは、家族がいる空間に出てくることができるようになったり、ご家族のつぶやきに対して、返事が聞かれたり、本人が話しかけてきたりするなどの、家庭内のコミュニケーションの回復の兆しと思われる行動です。

 

そのような行動が見られるようになった時期に、特に大切になってくるのは、日常の家庭生活の中で、たわいのない話(雑談)をするという時間を持っていただくことです。

天候や時事ニュース等、ご本人に直接関与しない内容や、ご本人の興味・関心が高い分野(ゲームやアニメなど)の話題が良いと言われています。

話ができるようになったからといって、「これからどうするんだ」等、ご家族としての不安な思いを話されてしまうと、ご本人としては、ご家族が期待するような返答ができず、黙るしかできないといったことが、しばしば起こってきます。

また、顔を合わせる度に、返答の難しい、これからのことを言われてしまっては、ご本人もご家族と顔を合わすことが苦痛になり、日常の会話さえできなくなってしまい、以前の関係に逆戻りしてしまう可能性もあります。

 

他愛のない話ができるような関係性になったご家族に話を聴くと、お互いの存在を少し自然に感じることができ、家庭の雰囲気の重々しさが、少し軽くなったように感じるとおっしゃられる方が多くいらっしゃいます。

その感じ方の変化で、日々の生活の負担やストレスが多少減っていくのが、コミュニケーションの持つ力の不思議なところです。

 

“ご家族が本当に気がかりなことは言わずに、あいさつや日常会話だけを続ける”という関わりだけでは、ご家族としての不安は解消されないかもしれません。

そんな時は、まずはご家族が、当センターへご相談ください。

ご家族としての不安感をお話していただくと、少しずつ頭の中が整理され、心の余裕が生まれ、これまでとは別の視点でご本人のことをみることができるかもしれません。
これも、コミュニケーションの持つ力です。

 

ひとりで悩まず、ご相談ください。
ご連絡、お待ちしております。